リード
「急速充電器って80%以上充電できないの?」
「100%まで充電出来るならその方法を知りたい」
この疑問について解説します。
電気自動車の急速充電は、おおよそ30分で80%まで充電することが可能です。
自宅の充電に比べると短時間でほぼ満タンまで充電できるため、出先で充電したい場合にしようすることも多いのではないでしょうか。
しかし、急速充電で100%まで充電できた方はいないと思います。
今回の記事では、急速充電はなぜ80%の充電で終わってしまうのか。
100%まで充電できないのか、について解説していきます。
急速充電は100%までの充電ができない
急速充電は100%までバッテリーを充電することはできません。
その理由は、バッテリーの劣化と火災防止のためです。
バッテリーの劣化防止
バッテリーは30〜80%を範囲に使用すると劣化は防げます。
もし100%または0%付近でバッテリーを使用してしまうと、急速に劣化が進んでしまいます。
残量が多いほど過充電になり、逆に少ない状態で急なアクセル操作を行ってしまうとバッテリーに負荷をかけてしまいます。
過充電による火災防止
火災防止も100%まで充電できない理由の1つです。
80%を超えてしまうと、バッテリーが発熱してしまい火災につながるケースがあります。
スマートフォンの充電でも過充電による火災の例のある通り、電気自動車も同様です。
火災を防ぐためにも、急速充電は80%まで充電するとプログラムによって充電が終了するような仕組みになっています。
6kW出力の充電器を使用することで充電時間は短縮できる
自宅での充電は時間がかかってしまいますが、6kW出力の充電器を使用することで充電時間の短縮が可能です。
普通充電器の出力は3kWがメインとなりますが、6kW出力の充電器も存在します。
3kWの充電ではフル充電に12時間〜15時間ほどかかりますが、6kWでは8時間ほどで充電が完了します。
ただし、所有している電気自動車が6kW出力に対応していることが条件になるため、その点については確認をしてください。
まとめ
急速充電器の充電が80%で止まる理由は、バッテリーの劣化と火災防止によるためです。
バッテリーが劣化してしまうとパフォーマンスに悪影響が出てしまい、早期に乗り換えすることにつながります。
また、過充電による火災を防ぐためにも、プログラムで充電量を制御していることは理解しましょう。
もし自宅の充電時間を短縮したいのであれば、6kW出力の充電器の使用をオススメします。
ただし、所有している電気自動車が6kWに対応しているか、事前の確認が必要です。